j5m ブログ | ARK COM | アークコム | 横浜 元町 外国人墓地そばのアートギャラリー(絵画画廊)

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2024.12.1

年末年始休業のお知らせ

誠に勝手ながら、弊社では下記の期間を年末年始休業とさせていただきます。
何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。

休業日
2024年12月26日(木)~2025年1月1日(水)

2024.11.27

~ お知らせ ~ 元町のイベント


今年も元町からの年末に向けたお客様への謝恩として「クリスマス抽選会」が催されます^^
ライブにホテルのスイート宿泊にスタジアム観覧室など色々と当たるようです^^

ギャラリーでは今年もクリスマスアートフェアを催しております^^
今展が始まり素敵な作品と多くのお客様とのご縁を繋ぐことができ、本当に嬉しい限りです^^
早いもので気付けば今年も残すところあと一ヶ月となりました。
今年を締めくくる素敵な一枚と出逢いに、是非ギャラリーへお越しください^^

■ 月・火曜日 休廊 (祝日は営業いたします)
※ 12/24(火)は通常営業いたします

2024.10.13

~ お知らせ ~ 元町のイベント


今年も元町仲通りを中心とした 第22回 横浜元町フードフェア2024 が開催されます^^
弊社ではオータムアートコレクション展を催しており、大変ご好評をいただいております^^
元町へいらしたら是非お立ち寄りください^^
ご来店を心よりお待ち申し上げております。

2024.9.27

「今月の一点」

-Flower展より-


孟 繁聰
「黒牡丹」 63cm×53cm
墨彩画 墨+マイカ on 熟宣紙

1971年 中国浙江省 生まれ。
幼少の頃より中国の伝統絵画を習い始め、その後デザインや各国の伝統技法も学び、 アーティストとして又デザイナーとして幅広い分野で活動する画家です。
作品は、墨と岩絵具の彩りで描く墨彩画となります。
伝統芸術で独自のモダンアートの表現を追い求める作風は、古き良き時代の中国絵画、日本画、西洋画にみる 美しい懐かしさへと、孟氏ならではの新たな彩りを加えます。

孟氏は「心打たれた自然の美を自分の力で再現しようとする気持ちから昔の人の芸術が生まれました。私はこのような素朴な昔の心を受け継ぎたい」と言い、 独自の美の感性を融合、集約して、独自の表現を追い求めています。

今月の一点は、墨の濃淡だけで描いた黒牡丹です。
この黒牡丹は、実際は深い赤色の牡丹を、墨の表現力を尽くすために敢えて黒で描かれた作品です。
深い黒色の中、墨を重ねて微妙にぼかし、孟氏ならではの美感を表現しました。
代表作には蓮池や芭蕉がありますが、それらは特にダイナミックな構図で表現し、アールヌーヴォーの空気感でムードを作り出すのが孟氏の特徴です。
徹底的に学んだデザインと形を一番の拘りとして、心で感じるままに花や葉の生命力を描きます。
それだけに、墨の濃淡だけでここまでリアルに、そして凛として優雅に、この牡丹の息吹きを感じさせる孟氏の表現力は、本当に見事です。
牡丹の絵は多くあれど、孟氏が描く黒牡丹は、惚れ惚れとするほどに存在感のある秀美な牡丹です。

2024.9.11

~ お知らせ ~ 元町のイベント


元町では21日(土)より「秋の元町チャーミングセール 2024」が開催されます♪
ポスターには花が描かれており、キャッチコピーは「花を飾るようにあなたの毎日に彩りを」と、セールのワクワク感をイメージしているそうです^^

今月は「Flower展」として、色とりどりの様々な花の絵をご紹介しております。
やはり花の絵は、目にすると心が自然と明るくなります^^
ご自宅でも花の絵を咲かせていただきたく、素敵な一枚と出逢いにどうぞお越しください^^

2024.8.19

「今月の一点」

-BLUE展より-


鈴木英人
「 PARADISE HOUR 」
600cm × 50cm(イメージサイズ)
制作年 1996年
版画 シルクスクリーン

湘南海岸を真中あたりからアメリカ方面にズーッと移動すると、鎌倉の先に逗子マリーナがある。
潮風はもちろんのこと、海から流れてくる軽いジャジーな音楽が快適さを増感させてくれる。
そんな様子のいい環境にいながら、ぼくはこの地を描いたことが一度しかない。
昨年、葉山FMがビーチFMとして生まれ変わる時に、葉山の花火をポスターの為に描いたのが初めてだった。
目眩めく夏の日々よ永遠なれとの想いを込めて美しい花火の夏の夜を描いた。
そして一年目のこの夏に再び逗子・葉山を描くチャンスをいただいた。
葉山の沖から、逗子と葉山の海岸を、ゆっくり眺めて、この様子のいい風景をイメージすることができた。
碧い海と小さな美しいハーバーがあって、ハーバービューにFMのスタジオがある。
そこは、ぼくにとっての小さな楽園となって、いつも軽快でジャジーな音楽が流れている...そんな様子のいい光景を「パラダイス・アワー」と名づけた。
― 1984‐1997 レゾネ 作品解説より ―

ここ神奈川を代表するアーティスト 鈴木英人が描いた逗子・葉山の風景。
90年代に描いたこの作品の後、日本の風景としては鶴岡八幡宮の能舞台を描いた「鎌倉銀河の舞」、 そして日本の象徴となる富士山を描いた「湘南の風」へと続き、現在に至るまで日本らしい風景をいくつか版画化されています。
EIZINが描く逗子・葉山・湘南、EIZINが描く日本らしい風景、このEIZINの雰囲気がいいんだよねと、よくお客様からお声をうかがいます。
堅苦しくなく、だからといってポップに偏らず、どこか既視感のある懐かしい雰囲気があり、爽やかで、そして鮮やかな大人のEIZINブルーが 心を捉えてやみません。
日本を舞台に描いたこの楽園と呼ぶ美しいハーバーにも、やはりEIZINブルーがとても良く似合う EIZINならではの素敵な作品です。

2024.7.27

暑中お見舞い申し上げます


今年のご近所さんは、網戸から漏れ出るエアコンの冷気を背中で浴びているところです...大きい;
網戸越しによく見かける可愛いご近所さんです。

今年も暑い日が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
ギャラリーでは恒例のBLUE展を催しており、大変ご好評をいただいております^^
やはり青色を目にすると涼しく感じるものですね^^
美しい青、楽し気な青、ロマンティックな青、可愛らしい青...、様々な表情で魅せる素晴らしい作品をご紹介しております。
素敵な一枚と出逢いに、是非お越しください^^

暑い日が続きますので、皆様にはどうぞご自愛のほどお祈り申し上げます。

2024.7.14

BLUE展


梅雨明けも間近のようで、暑い毎日が続きます。
今年の夏もだいぶ暑くなりそうですね。
ギャラリーでは、毎年ご好評をいただくBLUE展を始めました^^
今年も様々な作家のBLUEの絵を揃えご紹介しております。
蒸し暑さを忘れる涼し気な作品ばかりですので是非お越しください^^

2024.6.22

Summer Art Collection


本格的な夏の訪れを前に、今月は鈴木英人の爽やかな作品を中心に、国内外の画家による油彩画・アクリル画・墨彩画など素晴らしい作品をご紹介しております。
画像の作品はフランスの画家アントワーヌ・アンリの油彩画です。
ファッションデザイナーの経歴を持つ彼のセンスは存在感がありとても素敵です。 そして趣のある額装も大変魅力的なので、お部屋をモダンな雰囲気にしてくれると、お持ちになられたお客様よりいつも嬉しいお声をいただきます。
その他にも色々と良い作品をご紹介しておりますので、素敵な一枚と出逢いに是非ギャラリーへお越しください^^

2024.5.29

鈴木英人展


ご好評につき鈴木英人展を延長してご紹介することにいたしました。
弊社は鈴木英人の正規取扱店として、原画から最新作の版画まで全て作家より直接譲り受けご紹介しております。

ご来店を心よりお待ちしております^^

2024.5.19

「今月の一点」

-鈴木英人展より-


鈴木英人
「 LOVE LAND MIAMI 」
46cm × 64cm(イメージサイズ)
制作年 1996年
版画 シルクスクリーン

フロリダ州マイアミ・フォート・ロウダディール、いつも僕の絵のモチーフになる、カナル・シティーだ。
ここの運河の美しさは筆舌に尽きるといって過言ではないだろう。
この街の住人の大半が運河に面した家に住んでいる。
自分の家の前には自分のボートやヨットが停泊しているのだ。
ちょっと近所のレストランに行くにしても運河にあるのだ。
運河を媒介にしたコミュニティがあって、それぞれに思いのまま船を持っている。
ウィークエンドには船が大いに活躍するときなど、無数の白鳥が飛び立つ時のように美しい。
運河のレストランに入って、ビールを飲みながら、たくさんの船の出入りを眺めてゆっくりと過ごす。
愛すべきコミュニティ・マイアミ。
― 1984‐1997 レゾネ 作品解説より ―

EIZINの絵には どこか懐かしさを感じる人が多くいると思います。
それは、80年代~90年代に見た記憶があるから...だけではないようです。
EIZINが切り取ったこの風景は、多くの人が心の中に描いて来た「もう一つの心地良い記憶の中の世界」であり、その既視感があるから とも云われています。
だからこそ EIZINの絵は時代を経ても色褪せることなく、〝この風景をずっと眺めていたい〟〝ここに行きたい〟と思わせる力があり、 多くの人を魅了し続けています。
誰の心にも清々しい風を吹かせるこの構図や色彩は、誰もの心を気持ち良く酔わすことのできる、EIZINにしか描けない心地良い心象風景です。

2024.4.26

「今月の一点」

-キース・レイノルズ 版画展より-


キース・レイノルズ
「 PEACEFUL 」 62cm × 107cm
版画 シルクスクリーン

1929年 米国 ワシントン州シアトル出身
キース・レイノルズは 海や湖に囲まれた素晴らしい環境で生まれ育ち、 幼少期から絵を描き始め 海を愛する海洋画家となりました。
その後12年間に亘り、アメリカズカップの公式ポスターや版画のデザインを手掛け、 現在に至るまで海と船のある美しい情景を描き続けています。

今月の一点は、イタリアのアンコーナという港町に影響を受けて描いた作品です。
アンコーナの背景には戦争を繰り返してきた過去があり、街のいたるところにその歴史が刻み込まれているそうです。
その背景を心に留めてキースが描いたのは、真っ青な空に真っ白な砂浜が映える美しいアンコーナの海でした。
そこには色とりどりのカラフルな小舟が並び、真っ直ぐ前を見つめる先には どこまでも続く青く澄んだ美しい空と海が描かれています。

穏やかなひとときが流れるこの砂浜で、仲良く楽し気な会話をしているようにも見える 可愛らしい小舟の後ろ姿からは、タイトルに込められたキースの温かな想いが伝わり来るようです。

2024.4.21

キース・レイノルズ 版画展


今年のギャラリー前の桜は、やっと咲いたと思ったらあっという間に散ってしまい... ボヤッとしていたら満開時の撮影を逃しました^^;
これはまだ咲きはじめた頃の写真です。 短い間でしたが、ピンク色の桜小道から 今はもうすっかり新緑の小道となっています^^

今月のキース・レイノルズ展も大変ご好評をいただいております。
キースならではのムードがある素敵な海の情景には、 美しい色のグラデーションに魅せられるとの 感動のお声をいただきます^^

そして、ここ神奈川を代表するアーティスト 鈴木英人の作品も同時展示にてご紹介しており、 こちらも大変ご好評をいただいております。
素敵な一枚と出逢いに、是非お越しください^^

2024.3.30

作品展のお知らせ


昨年の今頃には桜の満開もとうに過ぎていましたが、今年はまだこの状態です。
ですが今日は春らしいお天気になりようやく花芽も膨らみ始めました。
桜小道になることがとても待ち遠しいです^^

来月はキース・レイノルズの版画展を催します!
今年もキースが描く海とヨットの美しい情景と色彩でギャラリーを彩りますので是非お越し下さい^^

2024.3.17

「今月の一点」

-Flower展より-


ナターレ・アダミアーノ
「 花のシンフォニー 」 42cm × 71cm
原画 パステル画

1943年 イタリア ビテット出身。
アダミアーノ氏は、ミラノの名門 国立ブレラ美術アカデミーで教授を務め、 後にイタリアの名誉職である教会美術を総監督として手掛けるなど、 イタリア芸術全体の地位向上に貢献してきた画家の一人です。
また、イタリア美術界において類稀な色彩感覚を持つアーティストとしても有名です。
主にプーリア州のアドリア海を臨む風景をよく好み描かれています。

今月の一点は、プーリアの平原に群生する美しい花々を描いた作品です。
遠くに海とヨットが見えるいつもの海岸ではなく、 広大な平原にどこまでも続く明るい花畑が描かれています。
この花畑では、青空の下で燦々と降り注ぐ太陽の光りを浴びて、ポピーやウイキョウ、アザミなど、 色とりどりの可愛らしい花が 平原を埋め尽くすように咲いています。

タイトルの通り、花々が奏でるシンフォニーが聴こえてくるようで、とても癒される素敵な一枚です。

2024.2.9

~ お知らせ ~ 元町のイベント


元町では今月末、いち早く春の到来をお届けする 元町チャーミングセール2024春 が開催されます♪

まだ寒い日が続きますが、優しい陽の光に少しづつ春の訪れを感じるこの頃です^^
ギャラリーリブレ元町では、只今アートコレクション展を催しております。
春を求めて彩り豊かな明るい作品を揃えご紹介しておりますので、 素敵な一枚と出逢いに是非お立ち寄りください^^
ご来店を心よりお待ちしております^^

2024.1.28

孟さんの年賀状


毎年ご紹介をしている弊社の代表画家 孟繁聰氏からいただいた今年の年賀状です^^
大きくうねる龍の姿はとても迫力があり、挑むように見据えた上向く目線の先はきっと明るく... 孟さんが描く龍からは大きな力をもらえるように思います。
古代中国から伝わる龍の神話には色々とありますが、 龍は運気上昇や幸運をもたらすとされ最も縁起が良い干支と言われているそうです。
多くの皆様に幸運がもたらされる良い一年となりますように^^
私も上を向いて励んでまいります^^

2024.1.4

新年のご挨拶


謹んで新年のお慶びを申し上げます。
本年が平穏に、そして皆様にとって素晴らしい一年となりますよう、心よりお祈りいたします。

今年も弊社ならではの素敵な作品を揃え、心を込めてご紹介して参ります。
本年も何卒宜しくお願い申し上げます。

2023.12.25

ご挨拶

今年も多くの皆様よりご縁をいただきましたこと、そして長年に亘り温かいご愛顧を賜ります皆様へ、 心より厚く御礼申し上げます。

明年も、皆様と素敵な一枚との出逢いの架け橋を担えますよう、 素晴らしい作品を揃え誠心誠意ご紹介して参ります。

2024年も何卒ご愛顧を賜りますよう、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

有限会社アークコム
スタッフ一同

2023.12.25

元町第一駐車場 営業再開のお知らせ

ウチキパンさんの前にありました立体駐車場が新たに平置きの駐車場となり 、12月26日よりお使いいただけます。
ギャラリーからは一番近い駐車場となりますので、お越しの際はどうぞご利用ください。

2023.12.20

「今月の一点」

-X'masアートフェアより-


鈴木英人
「 STARDUST CANAL 」
83cm × 37cm(イメージサイズ)
制作年 1995年
版画 シルクスクリーン

イタリア・水の都ベネチアの典型的美光景ここにありといった作品だ。
運河に映り込んだ少し傾いた古い建物が揺れている。
少しの間眺めていると月が見えるではないか。
またしても迷宮のイリュージョンが見えてきた。
更に静かに揺れる運河のダンスに深入りしていると月を背景に星クズが舞い降りてくるではないか。
阿・阿・運・河・賛・歌。
― 1984‐1997 レゾネ 作品解説より ―

90年代に入り、風景に拘る旅人 EIZINの興味は、アメリカにはない独特な光りや空気感のあるヨーロッパへも広がりました。
歴史に彩られた風景の匂いを味わい、ここへも連れてきたお気に入りの相棒ライカでシャッターを押した一枚です。
EIZINのフィルターを通すと、こんなにもロマンティックな情景へと変わりとても素敵です。
四季を問わず飾りたくなる一枚ですが、白い星々はまるで雪が降り注いでいるようにも見え、 赤や黄色に緑といった賑やかな街の彩りも相まって...
特にこのクリスマスシーズンに愛でるのもまた素敵な一興かもしれません。
クリスマスには多くの皆様に嬉しい奇跡が舞い込みますように^^
Merry Christmas!

2023.12.1

年末年始休業のお知らせ

誠に勝手ながら、弊社では下記の期間を年末年始休業とさせていただきます。
何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。

休業日
2023年12月26日(火)~2024年1月3日(水)

2023.11.19

X'masアートフェア


今日は快晴のお出掛け日和とあって多くのお客様が来られました。
青空の下で日向ぼっこ中の可愛いご近所さんと、今展でクリスマスリースを飾りましたギャラリーです^^

今年の最後を締め括るX'masアートフェアでは、各作家の良い作品が続々と入荷しております。
今展で新たにご縁をいただきましたお客様、そして長いお付き合いをいただきます皆様と、 素晴らしい作品を通してとても楽しいひとときをいただいております。

今年、出逢い忘れの一枚はございませんか?
素敵な一枚が見つかるかもしれません^^

ご来店を心よりお待ち申し上げております。

2023.10.28

「今月の一点」

-ミッシェル・ドラクロワ展より-


ミッシェル・ドラクロワ
「 雨のムーランルージュ (ミレニアム記念シリーズ)」 46cm × 38cm
制作年 1999年
版画 シルクスクリーン

1933年 パリの左岸14区に生まれる。
幼い頃から絵を描いてきたミッシェル・ドラクロワは、多くの芸術家を排出してきたフランスの名門 エコール・デ・バザールで学んだ後、 フランスとドイツで美術教授を務める傍ら、現在の作風となるノスタルジックな「パリの街角」を描き始めます。
その後、欧米を中心に世界で個展を開催し数々の賞を受賞することとなり、フランスを代表する芸術家としての地位を確立しました。
現在では、パリの国立美術館をはじめ各国の様々な機関で作品が収蔵されており、世界で多くのコレクターに支持されています。

今月の一点は、パリの4大名所を描く小作品シリーズより「ムーランルージュ」を描いた一枚です。
エッフェル塔と同世代の1889年に誕生したムーランルージュは、 パリ北部のモンマルトルにある世界的に有名なキャバレー。
当時は世界の著名なミュージシャン達が集い、 歌やダンスなどのショーで耽美なパリの夜を賑わせていました。
ドラクロワが描いた赤い風車はひときわ明るく、雨の降るパリの街にも華やかな彩りが灯ります。

この名所シリーズには、ムーランルージュの他に 凱旋門、エッフェル塔、ノートルダムがあります。
サイズが小振りなので飾る場所を問わず、何より、 ドラクロワらしく其々の絵柄には人々のストーリーが描かれており、 見る度に心癒されるとても素敵なシリーズです。

2023.10.14

ミッシェル・ドラクロワ展 -オータムアートコレクション-


2年ぶりとなる今展も、とてもご好評をいただいております^^
ミッシェル・ドラクロワの作品は、遠目で見ると クラシカルな色調で描かれたムード溢れるお洒落な街の絵という印象ですが、 近寄って見ると 小さな人々がみんな笑顔で可愛らしく描かれているのがわかり、 心がほのぼのとした温かい気持ちになります。
描かれている年代は、ドラクロワが好む戦前のパリ。
かつてのパリのように、生活のペースがとても静かでゆったりとしていた優しい街。 そのイメージが彼の心の中に生き続けている美しいパリです。

素敵な作品が揃いましたので、この機会に是非お越しください^^

2023.9.27

「今月の一点」

-オータムアートコレクション展より-


フランコ・ロニョーニ
「 橋を行く人 」 76cm × 92cm
版画 リトグラフ

1913年 ― 1999年 没 イタリア-ミラノ出身。
新聞・雑誌のデザイナーとして、また小説〝デカメロン〟や〝ドン・キホーテ〟の 銅版画による挿絵、その他 劇場の舞台美術やオペラの衣装などを手掛け、 イタリアの文化芸術の伝承に多大なる貢献をした画家です。
ロニョーニは、ホガースやドーミエ、クレーやグロッシュ、リチーニ、ルオー、そしてシャガールなど、 様々な画家から影響を受け自身の絵画の方向性を見出しました。
沢山の芸術家を排出したイタリアにおいて、 彼を現代のシャガールと呼ぶ者が特に多く後を絶たずにいます。

今月の一点は、ロニョーニの劇場とも言える作品「橋を行く人」です。
曇天の空が心境を表すかのように、俯いて橋を渡る人物の姿はどこか物寂しく憂いを含んで見えますが、 色の無い世界から橋を渡った先に広がるのは、対照的なほど赤く染められた色のある世界。
このキャンバスに描かれた背景は環境ではなく、空も建物も橋も木々も時間も、 この登場人物の背景とともに生まれた絵であり、それが画家ロニョーニの感覚であり言葉となります。
著書の中で彼は―私が絵画の中で表現したいのは 記憶の奥底から幻想的な自然の理想像にしたがって浮かび上がってくるものが、 時間と空間の中で共存しているという感覚である。これが、私が具象的な言語を使う理由―と語られています。
その感覚を描く自由で開放的な線のタッチと秀逸な色彩は、観る者とのコミュニケーションを図り、 彼ならではの言葉で物語る独自の表現に富んでいます。
メランコリーは渡り切った色の世界でどんな幻想をもたらすのか...登場人物との対話に惹きつけられる作品です。

2023.9.3

~ お知らせ ~ 元町のイベント


今月半ばより秋の元町チャーミングセールが開催されます♪

今秋はオータムアートコレクション展です^^
素敵な一枚と出逢いに、ギャラリーへも是非お立ち寄りください。
ご来店を心よりお待ち申し上げております^^

2023.8.26

~ お知らせ ~ 元町のイベント


来週末には、元町仲通りを中心とした 第21回 横浜元町フードフェア2023 が開催されます^^
今年は特に賑わいそうです^^♪
弊社では9月よりオータムアートコレクション展をいたします。
今年も各作家の良い作品を揃えご紹介をいたしますので、是非お立ち寄りください^^

2023.8.13

BLUE 展


大変ご好評をいただいております^^
特に、世代を問わず根強い人気がある鈴木英人氏の作品は、今展でも沢山のお声をいただいております。
現在展示中のこの1996年の完売作「WONDERFUL WEEKEND」も、何色もの美しいBLUEが ハーバーの爽やかな風を運んでくれる本当に素敵な作品です。
英人氏のシルクスクリーンは、とても鮮やかで深みのある美しい発色と若干の艶感が魅力です。

弊社は鈴木英人の正規取扱店として、80年代の貴重な原画から初期のリトグラフ、最新作の版画まで、 作家より直接譲り受け常時ご紹介をしております。
お探しの作品やイメージなどございましたらお気軽にご相談下さい。

BLUE展は今月末までとなります^^
今夏も素敵な一枚と出逢いに、是非ギャラリーへお越しください。
ご来店を心よりお待ち申し上げております^^

2023.7.26

暑中お見舞い申し上げます


今年のご近所さんは手すりの向こうから... 視線。ここ最近はくたくたの足取りでこの定位置へ来ては専ら夕涼みをするのがお好きなご様子...。
網戸越しによく見かける可愛いご近所さんです。

暑い日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
ギャラリーでは今年もBLUE展を催しており、大変ご好評をいただいております^^
幅広い世代から支持を集め続ける鈴木英人の作品を中心に、涼し気なBLUEの作品を揃えご紹介しております。
今年も素敵な一枚との出逢いの架け橋を担えましたら幸いです^^

これからが夏本番の暑さとなりますので、皆様にはくれぐれもご自愛のほどお祈り申し上げます。

2023.7.15

「今月の一点」

-BLUE展より-


ナターレ・アダミアーノ
「 昼下がりの海 」 34cm × 49cm
原画 パステル画

1943年 イタリアのビテット出身。
アダミアーノ氏は、ミラノの名門 国立ブレラ美術アカデミーで教授を務め、後にイタリアの名誉職である教会美術を総監督として手掛けるなど、イタリア芸術全体の地位向上に貢献してきた画家の一人です。
また、イタリア美術界において類稀な色彩感覚を持つアーティストとしても有名です。
主にプーリア州のアドリア海を臨む風景をよく好み描かれています。

今月の一点は、鮮やかなブルーに染まる海岸の花畑を描いた作品です。
アダミアーノ氏のパステル画は、繊細な色使いが本当に見事です。
艶感はないのですが油彩のような厚みや深みのある色の乗せ方、 紙なのですがフレスコ画のような見せ方など、アダミアーノ氏ならではの独自の表現力に魅了されます。

昼下がりの心地良いひととき。雲の切れ間から見える青く澄んだ空の下、ペパーミントグリーンの海で風を切る 白い羽根ペンのヨットがいくつも浮かぶ。 その美しい光景を、さわさわと風に揺れ気持ちよさそうに眺める可憐な花々...
明るくて爽やかな水色の風が吹いてくるような、BLUE展にはとても相応しい癒しの一枚です。

2023.6.28

孟 繁聰 展


最近は外国のお客様のご来店も多くなりました。今展でも国内外の様々なお客様より、 大胆かつ繊細な孟氏の墨彩画を称賛するお声を沢山いただきます。 一ファンである私としては、こういった共感のお声は本当に嬉しく思います^^
孟繁聰の作品展は6/30までとなります。ご興味ございましたら是非ご覧になりにお越しください。

そして、これからぐんぐんと暑さが増す7月には、また今年もBLUE展を催す予定です^^
爽やかな青色の作品でギャラリーを涼やかに彩りますので、こちらも是非どうぞ宜しくお願いいたします^^♪

2023.6.11

「今月の一点」

-孟 繁聰 展より-


孟 繁聰
「月下美人」 50cm×59cm
墨彩画 墨+岩絵の具+マイカ on 熟宣紙

1971年 中国浙江省 生まれ。
幼少の頃より中国の伝統絵画を習い始め、その後デザインや各国の伝統技法も学び、 アーティストとして又デザイナーとして幅広い分野で活動する画家です。
作品は、墨と岩絵具の彩りで描く墨彩画となります。
伝統芸術で独自のモダンアートの表現を追い求める作風は、古き良き時代の中国絵画、日本画、西洋画にみる 美しい懐かしさへと、孟氏ならではの新たな彩りを加えます。

今月の一点は、純白の美しい花を咲かせる月下美人を描いた作品です。
孟氏は、自然の創作力にはいつも驚かされるばかりだと言います。
自身が抱いた感動をベースに、鋭く精微な描写や清々しい色彩で表現をし、 その美しい世界を皆様と共に称賛したい...と描き続けています。

この月下美人という花は、一夜しか花を咲かせないという驚くほど美しい花です。
墨と塩の滲みで夜を表現し、短命である儚い花の美しさは、葉へ重い色をのせることで月に照らされる花を明るく、そして 華やかに描く。
命を咲かす瞬間や、自由気ままにゆったりと優雅に咲く姿へと、孟氏らしく称賛の思いを込めて描かれました。

月下美人は別名を月来香(ゲツライコウ)と言い、花が咲くと、辺りには香水のように強い香りが漂います。
孟氏が描くこの花には金色のマイカが散らされており、月夜に香り立つ花の匂いまでをも感じられるような、とても美しい月下美人です。

2023.5.28

孟 繁聰 展


来月は弊社が日本の総代理店を務める画家 孟繁聰の世界をご紹介いたします。
秀逸なモダンアートとして大変好評を博し、主にパリなど欧米でも多くのファンを魅了し続けています。
蓮の葉を大胆かつ繊細な筆のタッチでゆったりと描く作風は、 アールヌーボー期の優雅なモダンさを彷彿とさせるようでありとても見事です。
緑が雨露に映えるこの季節には、孟繁聰の美しい作品をご覧になりに是非お越しください。

2023.5.7

「今月の一点」

-アートコレクション展より-


鈴木英人
「 TIEMANN CLEANERS 」
48cm × 67cm(イメージサイズ)
制作年 1987年
版画 リトグラフ

私はこの一枚を描き始める以前から、いや、それよりずっと以前から楽しみにしていた。 そういえば、私はファインダーにこの風景が入った時から喉が鳴っていた。「 う~ん 」とうなりながら、 発見の喜びに浸りながらシャッターを押していた。ほんとうに大袈裟な表現をしてしまったが、 私にとってはこれぞ典型的アメリカの光景として輝いていて、おあつらえ向きだったのだから。 山水画で言えば、3拍子揃っていることと同様に、条件がなんなくアメリカしてしまっている。 柔らかい TIEMANN という文字とゴシックで固い袋文字 CLEANERS の組み合わせはアメリカ看板の典型として 美しい表情を見せている。なんでもない古いビルの煉瓦と白フチの窓に、黒く塗られた非常階段が濃い影を落としていて、 これも良い。手前に駐車している2台の乗用車も秀逸だ。色といい高級車でなく大衆車であることが、目立つことなく この画面にマッチングしている。この〝AVENUE〟42点シリーズの中で、最もおあつらえ向きのアメリカだった。
― 1984‐1997 レゾネ 作品解説より ―

ご自身を〝アメリカ偏執狂〟とまで言う英人氏が悦に呻るだけあり、 EIZINが見つけたまさにこれぞ!のアメリカの顔。世界の多くの人にとっても、その〝らしさ〟の原風景となる一枚ではないでしょうか。
1974年頃に初めて訪れたアメリカには、看板や建物など何もかもが混じり合ったアメリカの中に〝アメリカ〟を見つけたのだと、当時の著書に 残されています。
アメリカが青春だった頃のアメリカが色濃く残る、看板や車や建物のノスタルジー。
そのアメリカを、新たな時代に新たな空気を吸い込んで見つけたこの顔に、心の底から湧き上がる「描きたい」衝動に駆られた英人氏。 その熱い感情までもが絵を通して伝わり来るようです。
アメリカ好きの人にとっては、当時ファインダー越しに感じた英人氏と同じく、 きっとワクワクと心踊らせてしまう一枚です。

2023.4.26

~ お知らせ ~ 元町のイベント


横浜開港 ハマフェス Y164 に合わせ、今年も元町はカラフルなお花で彩られるようです^^

弊社では、5月には鈴木英人のご案内を中心にアートコレクション展をいたします。 素敵な作品を揃えご紹介いたしますので是非お越しください^^

2023.4.19

「今月の一点」

-キース・レイノルズ展より-


キース・レイノルズ
「TRANQUILITY」 (1998年)
版画 シルクスクリーン

キース・レイノルズは、穏やかな静の表情と躍動感のある動の表情、 性格の異なるそれぞれの海を描きます。
今月の一点は、穏やかな凪を描いた〝静〟の作品です。

空と海が織り成す美しい色彩の中、船がゆったりと佇む穏やかな静寂の情景。
Tranquility-静けさ。
キースは、このタイトルが全てを物語っていると言います。
忙しない人生の中で、麗色を愛でながら静穏を愉しみ振り返る一時は、 きっと誰しも必要とする時があります。
彼が描いたこの Tranquility は、心が癒えていく最も美しいそのひとときを、 そっと寄り添うように与えてくれる素敵な作品です。

2023.3.26

Spring Art Collection


桜が開花してから天候の優れない日が続きましたが、晴れ間が見えた時に写したギャラリー前の小道です。
今年の初めに伐採がありましたのでだいぶ控え目な咲き加減となりましたが、 今年も変わらずとても素敵な花を咲かせてくれました^^

ご好評をいただきます今展の Spring Art Collection では、やはり時期的にも明るい花の絵にご縁を繋ぐことが多く、 飾られたご自宅でとても癒されているとの嬉しいお声をいただきます。
特にアダミアーノ氏のパステル画は、鮮やかな色の厚みで奥行きがあり大変見応えがあります。

今展は今月末までとなります。
素敵な花の絵と出逢いに是非お越しください^^

2023.3.16

Spring Art Collection


ギャラリー前の外人墓地にある桜も数日前に開花しました♪
ようやく春めいてきて嬉しいかぎりです^^

ギャラリーでは、イタリアの画家 アダミアーノ氏の春らしい花の絵を中心にご紹介しております。
描かれているのは、イタリア南部のアドリア海を臨む美しい風景です。
群生する明るい花々と水色の空にぽっかりと浮かぶ白い雲。 心地よく癒される素敵な作品ばかりです。
飾りやすい大きさの絵が多くありますので、ぜひ一度ご覧になりに遊びにいらして下さい^^

2023.2.22

「今月の一点」

-アレッサンドロ・ノチェンティーニ展より-


アレッサンドロ・ノチェンティーニ
「小さな器(バラ)」 55×56cm
ミクストメディア(テンペラ+アクリル+人工羊皮紙)

1949年 イタリア・フィレンツェ生まれ。
ノチェンティーニ氏は画家であり版画家でもあるアーティストです。
表現力豊かで独自のスタイルを持つ素晴らしい作品は、イタリアの大都市を中心に多くの国際アートショーで好評を博し絶大な支持を得ました。
主にバラなど日常にある花々を題材として、まるで絵画を彫刻するかのように、フィレンツェのスタジオで時間をかけて制作されています。

今月の一点は、美しい透明感を保つ拘りの作品です。
カンバスにそのまま描いたとしても充分に素敵な作品に仕上がるであろうところ、 彼は人工の羊皮紙にテンペラの技法とアクリル絵の具で描き、 それを特殊な剤でカンバスへ接着させるという、手の込んだ技法を用いています。
そうすることでカンバスに顔料を吸われることなく透明感を保ち、 魅惑的なバラの赤や緑色で繊細に加えられた差し色が全体の表情を創りあげます。

「ここに白を加えただけで表情が全くかわるだろう?」
彼がバラやガラスへと筆でのせる不透明な白は、驚くほど美しい透明感を生み出していきます。
陰影のバランスや融合した異素材の質感が醸し出す、不思議なほど美しく存在感のあるこの空間は、 独自のスタイルとセンスをもったノチェンティーニ氏ならではの美世界です。
額の中にあるこの空間の全てが生き生きとした表情を保つ、大変魅力的な一枚です。

2023.2.12

~ お知らせ ~ 春の元町チャーミングセール


今月は「春の元町チャーミングセール」が開催されます♪

只今ギャラリーではバラを描く画家 A.ノチェンティーニ展を催しており、大変ご好評をいただいております。
作風は、紙に和紙を貼り銅版画と手彩を施した版画、人工の羊皮紙へテンペラ画を施した拘りの作品など、 高い芸術性とセンスの良さを感じる素晴らしい作品です。
傑作と名高い2000年頃の作品を中心にご紹介しております。
チャーミングセールで元町へいらしたら、素敵な一枚と出逢いに是非お立ち寄りください^^

2023.1.27

~作品展のお知らせ~


来月はイタリアの画家 ノチェンティーニ氏の弊社コレクションをご紹介いたします。
主にバラを描くのですが、儚げな美しい表現に上品なモダンさを感じるセンスの良さ、優れた芸術性は、イタリアはもとより世界で多くの称賛を浴びました。
1/1 という版画を制作するほどに強い拘りを持つ画家です。
版画の他、同じく拘りを感じるテンペラ画など、素晴らしい逸品を揃えご紹介いたします。
是非お越しください^^

2023.1.4

新年のご挨拶


謹んで新年のお慶びを申し上げます。
本年が皆様にとって素晴らしい一年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。
今年も素敵な作品と皆様との出逢いの架け橋を担えますよう、心を込めてご紹介して参ります。
本年もどうか宜しくお願いいたします。

今年も孟さんから素敵な年賀状をいただきました^^
丸い月のシルエットが背景の美しいデザイン画もさることながら、柔らかな兎の表現がとても見事です。
穏やかな輪が交わるところには新しい光が輝きを齎らし、 その光と耳が重なるように描かれたこの兎は、敏感に希望の喜事を感じとっているように見えます。
継続の中で新たな気付きを得て、またぴょんっと一つ上へと飛躍できますように、今年も頑張ります^^

2022.12.25

ご挨拶

早いもので年末のご挨拶をさせていただく時期となりました。
今年は新型コロナウィルスや円安による影響で様々な対応が発生しましたが、 弊社では無事に年の瀬を迎えることができました。
これもひとえに今年も一年たくさんのお客様とのご縁をいただき、 そして何より変わらぬご愛顧をいただいております顧客様皆様のお陰だと 心より感謝申し上げます。

来年も心震える感動や癒しを与えてくれる作品をご提供できますよう、 一所懸命に努めてまいります。

皆様には明年も相変わらぬご愛顧を賜りますよう、従業員一同心よりお願い申し上げます。

有限会社アークコム
ギャラリーリブレ元町
従業員一同

2022.12.7

年末年始休業のお知らせ

誠に勝手ながら、弊社では下記の期間を年末年始休業とさせていただきます。
何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。

休業日
2022年12月26日(月)~2023年1月3日(火)

2022.11.27

「今月の一点」

-X'masアートフェアより-


鈴木英人
「 THE SUNLIGHT WAITING FOR CHRISTMAS ‐ クリスマスを待ちわびる陽ざし 」
48cm × 67cm(イメージサイズ)
版画 リトグラフ

南カリフォルニアのロングビーチにある、ポーツ・オ・コール(フィッシャーマンズ・ワーフ)に 11月に訪れたことがある。
冬は近いといってもやはりカリフォルニアは暑かった。
フィッシャーマンズ・ワーフの賑わいも夏と比較すると相当減少しているが、 それでも人がまったく来ないわけではなく、私にとっては丁度良い具合だ。
11月も中頃なのでクリスマスが溢れ、色とりどりのプレゼント商品が賑わいを見せていて、 私も子供達の顔を思い出したりした。
ここでは日本のクリスマス商戦のようにバカ騒ぎをしない。 あの耳にうるさいだけのクリスマスソングなるものも流されていないのでほのぼのとして、 ゆっくりとショッピングを楽しむことが出来た。
この絵柄は、このポーツ・オ・コールののんびりショッピングの途中に見つけた美しい冬の空間なのだ。
建物に賑やかに映り込んでいる木々は、冬なので落葉していて枝だけの乱舞だが、 それが尚更美しさを強調していて心地良い。
静かでも充実したひと時が、ここにあった。
― 1984‐1997 レゾネ 作品解説より ―

冬の絵、クリスマスの絵といえば雪の絵が多くみられますが、EIZINが惹かれたのはゆったりとした 優しい時が流れる〝夏色〟のクリスマスでした。
紋様のように浮かび上がり一際目を引く青と白のコントラスト、控え目だけれども存在感をみせる 鮮やかな黄色やオレンジの差し色。
英人氏の言う通り、眩しいほどの美しさに溢れたとても魅力的な光景です。
EIZINらしいこの夏色のクリスマスは、程好い心地よさを与えてくれるような、大人心を擽られる作品です。

2022.11.13

X'masアートフェア


只今ギャラリーでは X'masアートフェア を開催中です^^
ミッシェル・ドラクロワのクリスマスの作品も数点入荷したので展示しました。
ドラクロワが描く冬の絵は、暖色の窓明かりや楽し気な人々の笑顔であふれ、 雪の絵でもどこか暖かく、ほのぼのと心温まる素敵な作品ばかりです^^
今展ではそのドラクロワを中心に、鈴木英人、孟繁聰、キース・レイノルズ、フジ子・ヘミング、ノチェンティーニなど、 世界の様々なアーティストの作品をご紹介しております。
素敵な一枚と出逢いに、是非いらしてください^^

2022.10.23

「今月の一点」

-オータムアートコレクションより-


フジ子・ヘミング
「 猫と少女 」 79cm × 61cm
版画 銅版画

1932年 ドイツで生を享け、その後家族で日本へと移り住みます。
画家であり建築家でもあったスウェーデン人の父親、そしてピアニストである日本人の母親から素晴らしい才能を受け継ぎました。
母親の影響もあり幼い頃からピアニスト一筋の人生を歩むこととなりますが、両親の仲違による父親との別れ、偏見や差別、欧州での貧しい生活、 ピアニストとして致命的な聴力を失うという悲劇など、数奇な半生を辿り長い欧州での放浪を経て、亡き母親と暮らした思い出の地 日本へと帰国します。
その数年後、1999年にテレビで放映されたドキュメント番組がきっかけとなり、瞬く間に一躍時の人となりました。
現在では、ピアニストとして世界で活躍し様々な功績を残す傍ら、〝ピアノと同じぐらい大切なもの〟と言うフジ子流の味のある「絵」も 、世界で多くの人を魅了し続けています。

フジ子さんの絵は、自身の日記や友人へ送られたハガキの挿絵などもあり、 それらに新たな手加えをして仕上げた絵を版画化されています。
この「猫と少女」の絵は、1984年にドイツにてサイン帳へ描いた絵となります。
色を加えるものも多くありますが、この作品は敢えてモノクロで描いた原画そのままに、 レトロ感を醸す雁皮紙を用いて銅版画ならではの黒濃淡一版で仕上げており、当時のレトロモダンな風合いを感じさせる素敵な作品です。

少女時代から捨てられた猫や犬を見ると放っておけなかった優しいフジ子さんですが、 喜びも苦しみも様々な思いを背負い生き抜いた異国での半生は、猫と音楽がフジ子さんを支え 、めぐり合った動物たちからも生きる勇気をもらったと言われています。
だからこそ、いっぱいの感謝の気持ちを込めて猫たちの絵を描き続けているのだそうです。

2022.10.6

~お知らせ~ オータムアートコレクション


魂のピアニスト - フジ子・ヘミングの版画が入荷いたしました。

幼い頃から描き続けている絵。
「好きな絵を描いている時は生きている喜びを感じる」
そう語るほどに心を寄せる絵の世界...
どんな時もずっと描き続けてきたこの絵には、フジ子・ヘミングの人生が刻み込まれています。
木版画・エッチング・シルクスクリーンなど待望の入荷にてご紹介いたします。

その他、今展では花の絵を中心に、当ギャラリーでご好評をいただく様々なアーティスト作品を一堂に展示しご紹介しております。
素敵な一枚と出逢いに是非ギャラリーへお越しください^^

2022.9.16

「今月の一点」

-オータムアートコレクションより-


ナターレ・アダミアーノ
「 地平線を染める花 」 41cm × 57cm
原画 パステル画

1943年 イタリアのビテット生まれ。
アダミアーノ氏は、ミラノの名門 国立ブレラ美術アカデミーで教授を務め、後にイタリアの名誉職である教会美術を総監督として手掛けるなど、イタリア芸術全体の地位向上に貢献してきた画家の一人です。
また、イタリア美術界において類稀な色彩感覚を持つアーティストとしても有名です。
主にプーリア州のアドリア海を臨む風景をよく好み描かれています。

今月の一点は、プーリアの草原が夕暮れ色に染まりゆく美しい情景を描いたパステル画です。
精緻な描写ではなく、パステルの柔らかな表現で緻密に色を塗り重ねることにより、空からもたらされるセピア色の光と良い風が吹くこの草原には、 地平線まで埋め尽くす花々が寄り添う優しい時の流れを感じるようです。
誰もの記憶にあるセピア色の懐かしさを含むような、とても穏やかで心がホッと癒やされる美しい情景です。

2022.9.4

~ お知らせ ~ 秋の元町チャーミングセール


今月は「秋の元町チャーミングセール」が開催されます♪
ギャラリーでは素敵な花の絵を中心にご紹介しておりますので是非お越し下さい^^♪

2022.8.17

残暑お見舞い申し上げます


今年はスパイよろしく...そんな隅っこから鋭い視線を送っちゃって...
網戸越しによく見かける可愛いご近所さんです。

蒸し暑い毎日ですが皆様いかがお過ごしでしょうか?
ギャラリーではBLUE展を催しており、鈴木英人の作品を中心に爽やかで美しいBLUEの絵をご紹介しております。

弊社では、鈴木英人の正規取扱店として、80年代の貴重な原画から初期のリトグラフに最新作の版画まで、作家より直接譲り受け常時ご紹介をしております。
お探しの作品やイメージなどございましたら何なりとお気軽にご相談下さいませ。
素敵な一枚との出逢いの架け橋を担えましたら幸いです。
ご来店を心よりお待ち申し上げております^^

まだまだ暑い日が続きますので、皆様にはくれぐれもご自愛いただきますようお祈りいたしております。

2022.7.31

BLUE展


只今ギャラリーでは毎年の恒例となりましたBLUE展を催しております!
今年も各国のアーティストが手掛ける様々なBLUEの絵をご紹介しております。
BLUEの絵は、この蒸し暑さを払いのけるように涼し気で心地良い癒しを感じさせてくれます。
ご好評をいただいており、8月もBLUE展を延長することにいたしました^^
素敵な一枚と出逢いに、是非遊びにいらして下さい^^

2022.7.17

「今月の一点」

-BLUE展より-


鈴木英人
「 THE BOAT IN THE SUN 」 48×67cm(イメージサイズ)
版画 リトグラフ

たくさんの美しいボートが運河の岸辺に係留されている。マイアミの運河の街、フォード・ローダディールを歩いている。水路の水は澄んでいて、青空を反映した水面は、その周囲の風景を映し込んで美しく輝いている。いくつもに連なっている高級なプレジャーボートを横目に見ながら、長いマイアミ取材の最後の日をゆったりとした歩調で美しい運河のプロムナードを堪能している。私はこんな時に自分の過去と、未来を考えることにしている。30才の頃に戻って、自分にとっての絵の原点とはいったい何だったのか、そしてこれからどのように変わって行くのかなどと、頭の中を充実した安堵感と、何か寂寞としたイリュージョンが入り混じり、巡っていく。原点に戻りたい。―・・・何か、若い時に描かなくてはならなかった大切な作業をし残して来たような不安が心の透き間に侵入してきて、私の耳元に戻れ戻れ、そしてもう一度その作業をしてから帰って来いよと囁いてくる。
シンプルなボートが目の前に現れた。白い簡単な帆が妙に印象的だ。多くの高級な船を見て来たので、何だか拍子抜けしてしまうような素朴さだが、私はこの小さいボートに心打たれた。美しい木漏れ日の中、今歩いてきて巡った幻影の答えがここにあるのではないかと思った。何か答えは出ないし、やり直すために過去を歩くことなど出来ないが、この目の前の小さなボートは、私の心を強く揺り動かした。
― 1984‐1997 レゾネ 当時の作品解説より ―

頭上に広がる木々の緑は涼し気な青い日陰をつくり、その向こうに見える太陽の光をめいっぱい浴びた小さなボートは、広く高い青空の下でどこか生き生きとした表情を醸しています。
各メディアの為の描きおろしなど、一ヶ月に100枚以上描いたりと多忙を極めていた当時、言葉にならない様々な思いと共にふと出逢えたこの光景は、英人氏の心に強く響きました。
この美しいEIZINブルーの世界は、いつの間にか窮屈になっていた心を解いて、観る人を心地よく明るい世界へと導いてくれるように思います。

2022.6.22

「今月の一点」

-孟 繁聰 展より-


孟 繁聰
「蓮華」 52cm×42cm
墨彩画 墨+岩絵の具+マイカ on 熟宣紙

1971年 中国浙江省に生まれ現在はカナダ在住。
孟繁聰の作品は、墨と岩絵具の彩りで描く墨彩画です。
幼少の頃より中国の伝統絵画を習い始め、その後デザインや各国の伝統技法も学び、アーティストとして又デザイナーとして幅広い分野で活動する画家です。
伝統芸術で独自のモダンアートの表現を追い求める作風は、古き良き時代の中国絵画、日本画、西洋画にみる美しい懐かしさに孟氏ならではの新たな彩りを加えます。

今月の一点は、神秘的な美しい蓮の花に光を当てた作品です。
蓮は古来より世界の様々な国で神聖なものの象徴とされ、蓮の葉や花に世界で多くの画家が魅了されてきました。
孟氏もその一人であり、日本では東京芸大で学んでいた当時、上野の広大な不忍池に咲く蓮の姿に魅せられたそうです。
以来、墨彩で描く蓮池が孟氏の代表作となり、絵の中には蓮の葉とともに蓮の花や花びらもよく描かれます。
その花を中心に描いたこの「蓮華」は、中国の宋の時代の院体画に憧れを持ち描いた一枚となります。
院体画は中国の伝統的な絵画技法を重視しており、写実的で精密に描く表現を特徴とした花鳥や山水などが多く残されています。
孟氏はこの「蓮華」を、上品で古典的な美しさと歴史感を持たせ表現しました。

蓮の花は、水面から伸びる沢山の大きな葉の中でひときわ美しい存在感があり、初夏の頃に明け方からお昼頃までのみ咲いて魅せる奥ゆかしい花です。
夜明けのまだ淡い暗さが残る蓮池へ陽の光が差し入り、水面がきらきらと金色に輝きはじめた頃、この美しい蓮池に嫋やかで可憐な花を咲かせた孟氏の「蓮華」。
葉は力強い葉脈の線で生き生きとした表情をみせ、花は繊細な曲線で優美さを、そして花びらには敢えて淡い藤色をのせて品の良さを醸し出す...
自然が魅せる美しいひとときを借りて感動の心を写し込めた見事な作品です。

2022.6.15

孟繁聰展 ~お知らせ~


梅雨に入り、外人墓地の樹々は緑が深みを増し、窓から見える癒しの梅雨日和が続いております^^
只今ギャラリーでは孟繁聰展を催しており、墨彩で描かれた悠々たる蓮の葉や花が壁一面に咲いています。
墨彩画というと和室を連想する方も多いかもしれませんが、弊社が代理店を務める日本その他フランス・カナダ・中国など、各国のお客様のご自宅では多くの皆様が洋室で飾られています。
かくいう私の自宅でも孟さんの蓮池を洋間に飾っており、モダンクラシックな雰囲気が薫り本当に素敵です^^
まだ作品を直接ご覧になられていないお客様には、今展で孟さんの素晴らしい作風に触れていただきたく思っております。
この機会に是非一度ご覧になりにいらしてください^^


― 駐車場のご利用についてのお知らせ ―
ウチキパンさん前の立体駐車場が営業終了となり、今秋を目途に時間貸しコインパーキングとなる予定です。
いつもご利用のお客様にはご不便をお掛けしますが、下記URLの駐車場もございますのでどうぞご利用下さいませ。
https://www.motomachi.or.jp/access/

2022.5.21

「今月の一点」

-アートコレクション展より-


アレッサンドロ・ノチェンティーニ
「小さな器(バラ)」
版画 手彩エッチング + イングレス紙

1949年 イタリアはフィレンツェ生まれ。
ノチェンティーニ氏は画家であり版画家でもあるアーティストです。
表現力豊かで独自のスタイルを持つ素晴らしい作品は、イタリアの大都市を中心に多くの国際アートショーで好評を博し絶大な支持を得てきました。
主にバラなど日常にある花々を題材として、まるで絵画を彫刻するかのように、フィレンツェのスタジオで時間をかけて制作されています。

今月の一点は、繊細に描かれ、手の込んだ技法で仕上げられたオリジナルの銅版画です。
和紙の質感に似たイングレス紙をシートにプレスし、その上からモノクロの銅版画、そこへさらに透明感のある手彩色が施されています。
余計な飾り気を排除した形式的でシンプルな構図と、素晴らしい色彩と陰影で生成されたこの知的な世界には、価値ある穏やかなひとときの余韻が描かれています。
詩人画家 - ノチェンティーニ氏が魅せる拘りの美しい一枚です。

2022.4.29

アートコレクション展


先週までのキース・レイノルズ展では多くの皆様にお越しいただきまして、盛況のうちに終えられましたことを心より感謝申し上げます^^
キース・レイノルズの作品については常時ご紹介しておりますので、気になられる作品などございましたらいつでもお気軽にお問い合わせくださいませ。

さて、ギャラリーでは本日よりアートコレクション展を催しております^^
鈴木英人の作品を中心に、様々なアーティストの素敵な作品を揃えご紹介いたします。

今年のゴールデンウィークは祝日が土日に被らないため、長い連休を取れる方も多いようですね^^
この連休はもちろんのこと、今展へは日頃の気忙しさを置いていらして、ゆったりとした気持ちで作品の魅力に触れていただければ幸いです。
素敵な一枚と出逢いに是非ギャラリーへ遊びにいらしてください^^

2022.4.9

「今月の一点」

-キース・レイノルズ展より-


キース・レイノルズ
「MERLE'S PIER」
版画 ジクレー( on キャンバス )

空と海のある美しい情景を描き続けるキース・レイノルズ氏。
美しい海に映える色鮮やかなスピンネーカーも素晴らしいのですが、たくさんある小さな港も、描きたいという意欲を掻き立ててくれる魅力的な場所だそうです。

今月の一点は、キースを魅了し続ける漁師小屋の桟橋を描いた最新作です。
澄み切った空の青はきれいな水色で、ふんわりと浮かぶ白い雲は優しげな表情をみせ、その空を映し込む青い海と桟橋にはとても澄んだやわらかな風が吹き、その風にゆられ気持ちよさそうに肩を並べるカラフルな浮子たち...。
浮子の色やデザインはそれぞれの漁師によって異なるそうで、この丸々とした明るい浮子を見たところ、小屋の中には陽気な漁師さんの笑顔が溢れていそうです。

ここには、優しい海と穏やかで平和な生き方がある...と彼は語ります。
古い桟橋や漁師小屋がある風景には素朴な美しさがあり、いつも魅せられ、ずっと眺めてきた愛すべき情景だそうです。
ほほ笑みを浮かべながら描くキースの姿が目に浮かぶようで、やすらぎのひとときを与えてくれるとても素敵な作品です。

2022.3.24

キース・レイノルズ 原画展


初日より大変ご好評をいただいておりとても嬉しく心より感謝申し上げます^^!
細密に描かれたペン画の凄味も、御年93歳で描かれた美しいアクリル画も、どの作品もキース氏の穏やかな人柄と優しい笑顔で溢れています。
素晴らしい原画を是非ご覧になりにいらしてください^^

ここ外人墓地の桜も、ようやくチラホラと咲き始めました♪
見頃はまだ少し先になりそうですが、今展で桜も愛でつつ作品をご覧になりにいらしていただければ幸いです^^
皆様のお越しをお待ち申し上げております^^

2022.3.4

~ 作品展のお知らせ ~


今春、当ギャラリーでは「キース・レイノルズ展」を開催いたします!
今月は原画展として、キースが温めて来られた昔の作品から描き下ろしの新作まで、約30点ほどの渾身の素晴らしい原画が一堂に揃います。
見応えのある原画展となりますので、世界で一枚だけの素敵な作品と出逢いにぜひ今展へいらしてください^^!

そして!今月は「春の元町チャーミングセール」第2弾が開催されます^^♪
ぜひお出掛け下さい^^
チャーミングセール期間:3月19日(土)~3月27日(日)

2022.2.10

~ お知らせ ~ 元町チャーミングセール


今月末に「春の元町チャーミングセール」第1弾が開催されます♪
チャーミングセールは今年で60周年を迎えるそうです^^

当ギャラリーではコレクション展を開催しており、蔵出しの良い作品など色々とご紹介しております^^
感染防止対策をしっかりと行いながら営業しておりますので、セールでお越しの際にはどうぞ安心してお立ち寄りくださいませ^^

2022.1.20

「今月の一点」


孟 繁聰
「 牡丹 」 66cm × 78cm
墨彩画

墨と岩絵具の彩りで描く墨彩画。
古き良き時代の中国絵画、日本画、西洋画にみるそれぞれの美しい懐かしさに、孟繁聰は墨彩画による独自の表現で新たな彩りを加えます。
特に代表作の蓮池は、ゆったりとした葉の表情や繊細な筆使いによる曲線の表現など、オリエンタルで優美なベル・エポックを彷彿とさせる見事な作品です。
そして蓮池の他には、花弁が多く色の表情が豊かな牡丹や月下美人などもよく描かれています。
その中でも牡丹にはシリーズがあり、明るい色彩で表現をする華やかなシリーズと、伝統技法を尽くして古典的に描いたシリーズがあります。
今回ご紹介する牡丹は、その古典シリーズより美しい藤色の牡丹です。

透けるように薄い熟宣紙に一筆で描き、花びらや葉の陰影を墨と色の濃淡で彩色し、牡丹からはこぼれるように上品な銀色のマイカが散りばめられています。
吉祥に満ちた世界を表現されたのだそうです。
その喜ばしさを美しい藤色の牡丹が語り来るようであり、細密に描かれた多くの花びらが華やぎを添え、ゆったりと優雅に咲き佇む姿で表されています。
孟さんが描く古典の表現はとても奥ゆかしく、牡丹の秀麗な魅力が薫る素晴らしい作品です。

2022.1.5

新年のご挨拶


謹んで新年のお慶びを申し上げます。
旧年中は皆様より格別のご愛顧を賜りまして、厚く御礼申し上げます。
今年も皆様と感動を共有できますよう、素晴らしい作品をご紹介して参ります。
皆様のご多幸を心よりお祈り申し上げますとともに、本年も笑顔のお付き合いをいただきたく何卒宜しくお願い申し上げます。

孟さんからいただきました今年の年賀状です!
深々と降る雪の中、勇ましく立ち向かわんとする強靭な虎の姿が描かれており、また今年も力強いメッセージをいただいたように思います。
本年も頑張ります^^\

2021.12.26

ご挨拶

今年も多くの皆様より温かいご支援をいただきまして、誠にありがとうございました。
お世話になりました全ての皆様へ、心より厚く御礼申し上げます。
これからも様々なアーティストの素晴らしい作品を、誠心誠意、心を込めてご紹介して参ります。
2022年もどうぞご愛顧を賜りますよう、何卒宜しくお願い申し上げます。

有限会社アークコム
スタッフ一同

2021.12.10

「今月の一点」

-X'masアートフェアより-


鈴木英人
「 SO MANY STARS 」 43cm × 40cm(イメージサイズ)
版画 シルクスクリーン

〝本格的に雪を描いたのは、この作品が初めてになる。雪といっても、雪そのものではないかもしれない。黄昏の夕刻時に空を見ながら一杯ビールを飲んで、今日はどこで食事をしようかと考える。そして暗くなって空いっぱいに星があるとする。その無数の輝く星を見ているうちに、星が空から落ちてくるような錯覚をしてしまうことがある。夜に降る雪など、その降り始めを見ると、そんな風に見えてしまうのだ。無数の星というタイトルは、こうしてつけた。〟
― 1984‐1997 レゾネ 当時の作品解説より ―

作品は、深みのある鮮やかな色彩が特徴の技法 シルクスクリーンによる版画です。
ネイビーブルーの夜空から降り注ぐ真っ白で無垢な星雪たち。
その星雪が舞い降りた先には、明かりが灯る暖色の街が広がってゆく...
英人氏の素敵な演出で、澄んだ雪山の美しい夜が 温かいムードに包まれる作品となりました。
クリスマスには、この「SO MENY STARS」のように、多くの皆様へ嬉しい奇跡が降り注がれますように^^
merry christmas !

2021.11.28

ミッシェル・ドラクロワ展を終えて


今秋に開催しましたミッシェル・ドラクロワ展では多くのお客様にお越しいただき、作品を通して沢山の素敵なご縁をいただきまして、誠にありがとうございました。
温かみのあるドラクロワ氏ならではの作風が、皆様のご自宅でもきっと素敵な雰囲気を作りをしてくれることと思います^^
今展での皆様のご反響にいつの日かお応えできますよう、作品をまた揃えて行きたいと思います。
その折には、ぜひ楽しみにお越しいただければ幸いです^^

そして! 12月1日からはX'masアートフェアを開催いたします^^
毎年、様々な画家の素晴らしい作品をご紹介しており、こちらも大変ご好評をいただいております。
素敵な一枚と出逢いに、ぜひ遊びにいらしてください^^

2021.11.7

ミッシェル・ドラクロワ展 好評開催中です


長年ドラクロワ氏のファンでいらしてる方、パリがお好きな方、今展で初めて出逢われ一目惚れをされた方など^^
ご近所の方から遠方の皆様まで多くのお客様にお越しいただきまして、開催よりとても嬉しいお声をいただいております。
その為、当初より延長して今月28日(日)まで開催することにいたしました^^♪
この機会に是非一度ご覧になりに遊びにいらしてください。
ドラクロワ氏の絵にきっと心癒され温かい気持ちになっていただけることと思います。
今展で素敵な一枚との出逢いがありますことを願い、皆様のお越しを心よりお待ちしております^^

2021.10.17

~ お知らせ ~ 元町チャーミングセール


秋の元町チャーミングセールが開催されます♪
ギャラリーではご好評をいただくミッシェル・ドラクロワ展を開催中です!
ノスタルジー溢れるパリの街並みや温かい色彩がちょうどこの秋冬の季節にとてもよく似合います^^
引き続き感染防止対策をしっかりと行いながら営業しておりますので、セールでお越しの際には是非どうぞ安心してお立ち寄りくださいませ。

2021.10.12

「今月の一点」

-ミッシェル・ドラクロワ展より-


ミッシェル・ドラクロワ
「 Paris I Love 」 71cm × 91cm
版画 DXエディション(キャンバスにシルクスクリーン)
キャンバスの布地にシルクスクリーンを施した作品。油彩画のような厚みのある質感が特徴です。

1933年 ちょうど大戦間期に生まれたドラクロワ氏は、世界の芸術家が集ったパリの左岸14区で幼少期を過ごしました。
幼い頃から絵を描いてきた彼は、多くの芸術家を排出してきたフランスの名門 エコール・デ・バザールで学んだ後、フランスとドイツで美術教授を務める傍ら、現在の作風となるノスタルジックな「パリの街角」を描き始めます。
その後、欧米を中心に世界で個展を開催し数々の賞を受賞することとなり、フランスを代表する芸術家としての地位を確立しました。
現在では、パリの国立美術館をはじめ各国の様々な機関で作品が収蔵されており、世界で多くのコレクターに支持されています。

今月の一点は、〝le Paris que jaime〟- 私が愛するパリ。
パリでお気に入りの美しい広場での一場面です。
夕暮れ時の空のもと、窓や街灯に明かりが灯りはじめたこの広場には、働く人達、楽し気に遊ぶ子供達、愛をささやき合う人達、気持ち良く夕涼みをするアパートの住人、犬に猫に馬、古き良き景観を保つ建物と街灯に映える木々...
この街で喜びを持ち生活をする、気取らない人々の幸せそうな日常が描かれています。

ドラクロワ氏が自身の絵を通して語り続けていることは〝愛と平和〟だそうです。
人も動物も自然も、全てが街と調和のとれた、幸福感とコミュニティーに恵まれている世界。
それが現在に至るまでドラクロワ氏の中で永遠に生き続けている心のパリです。
愛するパリが温かく優しげな色彩で描かれており、平穏な心の在り方が優しく伝え込められているように思います。
絵の中からこちらを見ている人達も動物もみんな笑顔で、とても陽気に見え、隅々まで見終えた時にはこちらまで心に笑顔が広がります。

2021.9.17

作品展のお知らせ


虫の鳴き声や木の葉の色づきに少しづつ秋の気配を感じられる頃となりました。
ギャラリーでは、来月よりオータムアートフェアとして「ミッシェル・ドラクロワ展」を開催する運びとなりました。
多くのお客様より開催を希望する沢山のお声をいただきまして、お待たせいたしました!
この度3年ぶりとなる待望の作品展となります♪
ご期待ください^^♪

2021.8.27

鈴木英人の新作版画


鈴木英人
左「湘南の春」 62×43cm (イメージサイズ)
右「瞬く火の花」 64×41cm (イメージサイズ)
版画 EMグラフ

EIZINといえば雑誌やレコードジャケットで見たアメ車、ポルシェ、パームツリーに快晴の海を連想する方も多いのではないでしょうか。
また、EIZINが描く古き良き時代の懐かしい被写体からは、当時のアメリカを彷彿とさせる映画やドラマを想起する方も多くいます。
私もグリースやダーティーダンシングにテルマ&ルイーズ...挙げれば切りがないですが若い頃によく観たアメリカ映画や、そこに登場するヴィンテージの格好いい車や街に家、電飾の英字看板など、当時憧れた諸々を思い浮かべます。

今回の新作には、そういったEIZINお馴染みの世界観とはまた全く異なり、風情ある和の景色や美しく彩られた夜空の情景が描かれています。
EIZINが描く和の世界は、心が晴れ渡り気持ちが明るくなる清々しさや、どこか和情緒にあふれた懐かしさまで薫るようであり、とても素敵な最新作です。

2021.8.12

残暑お見舞い申し上げます


今年は手すりの上がお好みのご様子で...
昨年に続き網戸越しによく見かける可愛いご近所さんです。
蒸し暑い日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

ギャラリーでは、涼し気な青色の作品を揃えBLUE展を催しております。
Blueといえばやはり海や空の青ということで、キース・レイノルズや鈴木英人の作品を中心にご紹介しております。
今展の様々な美しいBlueの絵を、この機会に是非ご自宅へ迎え入れていただければ幸いです。
一度ご覧になりに、どうぞお気軽に遊びにいらして下さいませ。
ご来店を心よりお待ち申し上げております^^

今年も色々と気を付ける事の多い夏ですが、まだまだ暑い日が続きますので、皆様にはくれぐれもご自愛いただきますようお祈りいたします

2021.7.25

「今月の一点」

-BLUE展より-


鈴木英人
「 GREYHOUND STATION 」 47cm × 67cm(イメージサイズ)
版画 リトグラフ

〝アメリカらしさの象徴として、このグレイハウンドバスラインを挙げないと片手落ちになるだろう。
1940年代と50年代に製作された、当時のアメリカを舞台とした映画に、よく登場していた。
マリリン・モンローの「バス・ストップ」など、その典型といえるグレイハウンド・バスが脇役として出演していたことを記憶している。
トランス・アメリカという表現は、まさにこのバスの為にあると言えるほど、アメリカを縦横無尽に走っている。
このグレイハウンドのステーションは1940~50年代の建物そのままが現在でも生きていて、わたしを驚かせた。 アメリカを描いてもう12年ほどになる。その間に、アメリカ合衆国の全土を車に乗って走り回っている。
そして、そのほとんどの行程が、このような良きアメリカのテイストを写真におさめることが目的なので、40回近いアメリカ行きで計算してみると、約30万キロメートル以上走っていることになる。
その30万キロメートル強の行程で、こんな珍しいアメリカに出会ったのは初めてなのだ。〟
― 1984‐1997 レゾネ 当時の作品解説より ―

1988年に制作された初期の作品です。
このグレイハウンドステーションについて、英人氏の熱い想いが伝わり来る当時の解説でした。
絵柄の良さもさることながら、今展のテーマでもあるBlueの色使がとても際立つ作品となります。
いわゆるEIZINブルーといわれる鮮やかな深みのあるBlueではなく、渋みのあるセピア寄りの淡いBlueで描かれています。
それもこの作品では、様々な濃淡のBlueが緻密に何色も用いられました。
英人氏が描く当時のアメリカらしさを象徴するグレイハウンドバスには、ノスタルジックなEIZINブルーの風にのせて魅せる...
EIZINの渋い世界観が詰め込まれた素晴らしい作品です。

2021.7.3

~ お知らせ ~ 


ご好評をいただくFlower展ですが、7月18日まで延長してご紹介する事となりました。
ギャラリーでは、各国の明るい花々の絵を壁一面に展示しご紹介しております。
梅雨らしい雨空の毎日が続きますので、きっと心を晴れやかにしていただける事と思います^^
ご来店を心よりお待ちしております。

2021.6.20

~ お知らせ ~ 元町チャーミングセール


3日間だけの特別なチャーミングセールが開催されます♪
当ギャラリーでは、ご好評をいただくFlower展にて、引き続き素敵な花々の絵をご紹介しております。
各作家の素晴らしい作品を是非ご覧ください。
梅雨空のチャーミングセールへお越しの際にも、傘をたたみに当ギャラリーへ遊びにいらしていただければ幸いです。

2021.6.10

Flower展 ~ 好評開催中です


青空に太陽の眩しい光と生い茂る緑緑緑...
カップが並ぶカウンター越しの窓には夏の光景が広がり、振り向くと色とりどりの花の絵が壁一面に咲いています♪
只今ギャラリーでは、主に欧州の画家たちによる様々な花の絵をご紹介しております。
大変ご好評をいただいており、今展でご縁を賜りました皆様のお部屋でもまた更に素敵な花を咲かせているそうで、お話を伺う度にとても嬉しく思います。
今展がご縁で素敵な一枚との出逢いとなれば幸いです。
お近くへいらした際には是非お気軽にお立ち寄りくださいませ。

2021.5.21

「今月の一点」

-Flower展より-


ナターレ・アダミアーノ
「 アドリア海の春 」 38cm × 54cm
原画 パステル画

1943年 イタリアのビテット生まれ。
アダミアーノ氏は、ミラノの名門 国立ブレラ美術アカデミーで教授を務め、後にイタリアの名誉職である教会美術を総監督として手掛けるなど、イタリア芸術全体の地位向上に貢献してきた画家の一人です。
また、イタリア美術界において類稀な色彩感覚を持つアーティストとしても有名です。
絵としては、主にプーリア州のアドリア海を臨む風景をよく好み描かれています。
そこには、花々と海と空で構成される風景があり、太陽の光と風がそれぞれの色に自由な動きを与えています。
現実に見る抽象的な徐情感を、様々な色を通して豊かに魅せてくれる美しいプーリアの景色は、色の探究者であるアダミアーノ氏の心を強く捉えたようです。

今月の一点「アドリア海の春」は、色の深みと柔らかさが魅力のパステルによる作品です。
何度も塗り重ねられたアダミアーノ氏の色は、まるで音色のような軽やかさと澄んだ深みが感じられる見事な色彩です。
絵の中のアドリア海には、光をいっぱいに浴びた花々がまばゆいほどの輝きを放ち、その先にはヨットが浮かぶペパーミントグリーンの美しい海が見え、青空には風が運ぶ軽やかな雲が流れています。
心和むゆったりとした淡いひとときへと、優しく引き入れてくれる作品です。

2021.5.4

~ お知らせ ~


元町のショッピングストリートがお花で溢れる1ヶ月!
期間中は各所で素敵なお花のデコレーションが見られます。

当ギャラリーでも、5/12(水)より様々な花の絵を揃えご紹介いたします。
素敵な一枚と出逢いませんか?
ぜひ遊びにいらして下さい♪

2021.4.18

「今月の一点」

-キース・レイノルズ展より-


キース・レイノルズ
「 Quiet Time 」 74cm × 55cm
版画 シルクスクリーン

「 私は単に海の絵を描く画家ではなく、代わりにムードを描く画家だと思っている 」
キース・レイノルズ氏にとって、海、空、雲があるところは、世界中の素晴らしいムードを発見できるとっておきの場所だそうです。
そのムードの表現では、空と海が溶け合うように見せるキースならではの美しい色のグラデーションが魅力的です。
制作は、一枚ずつ手作業で、一色ごと色を載せては乾くのを待ち、絵柄とグラデーションごとに色の数だけこの工程が繰り返されて行きます。

今月の一点「Quiet Time」は、紫色のグラデーションが織り成す美しい水辺の世界が描かれています。
〝 ここはファンタジー...それは見る人の好きな、どんな場所にでもなります。あなたはどこがいいですか? 〟
この作品に寄せて、彼はそんな素敵なコメントを残されました。
タイトルの通り、水面に映り込む船の姿はとても静かで穏やかなひとときを感じます。
静穏を楽しむ時間を与えてくれるような、キースからの美しい贈り物です。

2021.3.28

今年度「キース・レイノルズ氏 来場サイン会」中止のお知らせ


毎年4月に催しておりますキース・レイノルズ氏 来場サイン会につきまして、感染症蔓延防止に伴い、ご高齢のキースレイノルズ氏をはじめお客様の安全面を第一に考慮し、今年の開催もやむなく中止させていただく事といたしました。
昨年に続き、ファンの皆様にはご期待に添えずとなりますことを心よりお詫びいたします。
どうぞご理解を賜りますようお願い申し上げます。
尚、ギャラリーではキースレイノルズの素晴らしい作品を一堂に揃えご紹介いたします。
是非ご覧になりにお越しいただければ嬉しく、皆様のご来店を心よりお待ちいたしております。

2021.3.25

桜の花が咲きました


この暖かさで外人墓地の桜も開花しました。
今年も綺麗に花を咲かせてくれて、窓には風情ある素敵な光景が広がりつつあります。
天候にもよりますが、やはり今週末あたりが見頃でしょうか♪

ギャラリーでは感染症対策を徹底し営業いたして居ります。
元町へいらした際にはどうぞ安心してお越しいただきたく、ご来店をお待ち申し上げております。

2021.3.10

~お知らせ~ 春の元町チャーミングセール


春のチャーミングセールが始まります!
期間 3月27日(土)~4月4日(日)

外人墓地の桜のつぼみが膨らみはじめました。
開催の頃はちょうど見ごろの頃かもしれません♪
チャーミングセールへお越しの際には是非ギャラリーへも遊びにいらしてください。

2021.2.21

「今月の一点」

-孟繁聰 展より-


孟 繁聰
「蓮池」 59cm × 87cm
原画 墨彩画

東洋芸術と西洋芸術、伝統の美と現代の美 ― 懐かしさと新しさ...
孟繁聰の墨彩画は、様々な感性が融合するゆったりとした優雅な作風が魅力です。

中国の大学では伝統芸術である墨彩をはじめ広い分野の芸術を学び、そして日本の大学では主にデザインを学びました。
桃山時代の日本画、平安時代のかな書道、江戸時代の伊藤若冲や葛飾北斎、歌舞伎芸術、その他にも感銘を受けた西洋のアールヌーボー作品など、多様な技法や素材の表現方法からは、どれも新鮮でとても強烈な印象を受けたそうです。
代表作の蓮池は、それらの感性を集約し独自の表現を追い求めた作品となります。
文様のように描かれた蓮の葉の美しい曲線には、岩絵の具による色とりどりの彩色で美しい華を添え、そして雲母による金銀の彩色で光の道が表されています。
額縁の向こうに巡るオリエンタルなこの美しい世界には、孟繁聰ならではのゆったりとした優美な時が流れています。

2021.2.7

孟さんの年賀状


遅まきながら、孟さんからいただいた今年の年賀状をご紹介いたします。
優しさ、思いやり、喜び...そのような気持ちで心が穏やかになる色と、咲き輝く花の中で力強くも軽やかに翔る丑。
このような世情の中で込めた孟さんの想いが、優しげな色彩と絵柄から伝わり来るように思います。
明るく上を向いて!今年も素敵に翔られる年となりますように。

2021.1.21

「今月の一点」

-新春アートフェアより-


LEO McDOWELL 1936 - 2011 没
「桟橋の眺め」 82cm × 93cm
原画 mixed media on board

レオ・マクダウェルは、イングランド北西部のヨークシャー州にある小さな都市イルクリー・ムーアに生まれました。
小高い丘陵や豊かな水辺に田園、そして古い遺跡が多く発見される場所でもあり、険しくも美しい大自然の中で古い歴史に触れながら育ちました。
学びの人であり、いくつもの大学で言語や美術史など多くを学んだ後、北アフリカやトルコ、ヨルダンなど、主に中東で8年間ほど発掘調査で考古学研究の指導に従事しました。
その頃に見た地中海の風景やギリシャ、ローマ、各都市の様々な芸術や建築に魅了され、ビザンチン芸術やペルシア芸術、アジア美術に大きく影響を受け、その要素を取り入れた素晴らしい絵を多く描き残しています。

彼の作品は、性質が異なるいくつもの画材で仕上げられています。
そして同様に、独自の表現で様々な国の芸術を織り交ぜているため見応えがあります。
それだからか、彼の絵はどこに焦点を絞って見ても見飽きることがないように感じます。
各所に発掘さながらの隠された何かを発見するかのようで、見る度に異なる絵具やモチーフ、絵画技法を見つけるちょっとした喜びがあります。
この「桟橋の眺め」は、まるでガラスのように澄んだとても美しい色で描かれている箇所がいくつもあり、画家としてまた学者として、彼が見た実際の美しさや、その気持ちに想いを馳せたくなる素敵な作品です。

2021.1.6

新年のご挨拶


謹んで新年のお慶びを申し上げます。
本年が皆様にとって素晴らしい一年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。

弊社は今年で創立二十周年を迎えることとなりました。
これもひとえに皆様のご支援の賜物と厚く御礼申し上げます。
今年も素敵な作品を揃え、当ギャラリーらしさをもって心を込めてご紹介して参ります。
本年もどうぞ宜しくお願いいたします。

2020.12.27

ご挨拶

2020年は新型コロナウイルスの影響の中、皆様より沢山のご支援ご協力を賜り、有難く心より厚く御礼申し上げます。

2021年もスタッフ一同、力を合わせて皆様の信頼にお応えできるよう精進してまいります。
2021年もこれまで同様のご愛顧を賜りますよう、何卒宜しくお願い申し上げます。

有限会社アークコム
スタッフ一同

2020.12.13

「今月の一点」

-X'masアートフェアより-


キース・レイノルズ
「PACIFIC TRADEWINDS JPN-30」
版画 シルクスクリーン

キースレイノルズは、海や湖といった美しい水辺に囲まれた都市 シアトルで生まれ育ちました。
素晴らしい環境の中で幼少時代を過ごし、そして海を愛する海洋画家となりました。
その後12年間に亘り、アメリカズカップの公認ポスターや版画のデザインを手掛け、レースに出場する全てのヨットに魅せられてきたそうです。
今月の作品は、1995年のアメリカズカップに出場した日本のヨット〝JPN-30〟を描かれた代表作です。
赤と白のスピンネーカーが、深いブルーグリーンの太平洋に映える姿は見事であり、そのあまりの美しさに心を奪われたのだそうです。

〝 誰もが自分の目で見ることができない美しい風景を、誰でも見れるよう手助けをするのがアーティストである。これは最高の定義だと思っています。- キース・レイノルズ - 〟

実物の色味は、この画像や画集などに掲載されている色とはだいぶ異なる為、残念ながら本当の美しさをお伝えする事ができませんが、吸い込まれそうなほど透明感のある大変美しい色彩で描かれた作品となります。
キースが魅せられ感動したこの一瞬の風景を、同じ感度で共有しそれ以上の感動で心を満たせるとしたら、それは最高の幸せだと思います。

2020.11.29

X'masアートフェア


今展では、お客様と作品との出逢いに素敵なミラクルもあり、今年も大変ご好評をいただき嬉しく居ります!
展示している作品の他お探しの作品などございましたら、どうぞお気軽にご相談いただければ幸いです。ミラクルが起こるかもしれません♪
また、期間中に素晴らしい作品の入荷も続々とございますので、お近くへいらした際には是非お立ち寄り下さいませ。
心よりお待ち申し上げております(^^)

元町でも〝 TWINKLE CHRISTMAS 〟を開催中です。
クリスマス抽選会やイベント等々、色々とあるようです。是非遊びにいらしてください!

2020.11.18

「今月の一点」

-X'masアートフェアより-


鈴木英人
「BACK YARD」
版画 リトグラフ

〝 空港へ帰る道すがら信号待ちで見つけた光景だ。
キャンピングカーなのかトレーラーハウスなのか、もう動かすことはなく納戸となって放置されている。その脇にピック・アップが置いてある。
殺伐としているが、なんとなくアメリカの良さはある。アメリカ人にしてみれば、何が良くてこんな所を撮影しているんだと言われそうだが、ぼくにとっては、こんな、何でもないアメリカが好きなのだ。
ランドマークつきの建物ではなく、こんな乾燥した殺伐感のなかに、ちょっとアメリカが見えることが好きなのだ。これはその典型なのです。〟
― 1984‐1997 レゾネ 当時の作品解説より ―

1985年に制作された初期の作品です。
制作当初から90年代半ばまでの版画作品には、丸や四角といった画面を彩る様々なモチーフはありませんでした。
シャッターを押したその風景の時間も気温も空気も匂いもそのまま全て写真に閉じ込め、〝絵〟になるようにと何も化粧はせず、ありのままそのままに仕上げられたアメリカの素顔。
だからこそ味があり、EIZINの渋くて格好いいアメリカが際立って見えるのかもしれません。
アメリカが青春だった頃のアメリカ。それが見え隠れする今あるアメリカの原風景に強い思い入れを持つEIZIN。
特に初期リトグラフには、その何気ないアメリカの素顔が沢山残されているように思います。

2020.10.30

孟繁聰の牡丹


当ギャラリーの代表作家である墨彩画家「孟 繁聰」の牡丹シリーズをご紹介いたします。
代表作には蓮池や芭蕉を描いた作品がありますが、美しい牡丹や月下美人などの花々もよく描かれます。
特に牡丹は花弁が多く、陰影により様々な顔色を見せてくれる美しい花の一つです。
孟繁聰が魅せる牡丹には、カラー牡丹と黒牡丹の二種類があります。
写真のカラー牡丹は、明るい色彩で花の若さを表現し描かれたそうで、とても華やかで動きがあり香りまで伝わり来るような美しさがあります。
そして黒牡丹は、ほぼ黒に近い紫色の〝黒牡丹〟と言われる牡丹が実際にありますが、孟繁聰が描くこの黒牡丹は、この世には存在していない文字通りの黒い牡丹となります。
実際には深い赤色の牡丹を、墨の表現力を尽くすため敢えて黒で描かれました。
筆を重ねながら深い黒色を微妙にぼかし、孟さん独自の美感を表現したそうです。
私個人としてはこの黒牡丹が好きで、なんともいえない優美さに心惹かれています。

作品は、30cm×40cmほどのとても小振りなサイズとなります。
現在は未額装の為、宣紙のまま別に保管しておりますので、ご覧になられます際にはどうぞお気軽にお声掛け下さいませ(^^)

2020.10.9

「今月の一点」

-フェルナンド・コーマ展より-


スペインを代表する芸術家といえば多くの名前が挙がります。
中でもカタルーニャ出身のガウディ、ミロ、ダリなどは特出した独創性で多くの芸術家に影響を与えました。
その感性は、同郷の現代に生きる画家 コーマ氏にも受け継がれ、やはり彼にしか表現ができない唯一無二の作品を生み続けています。

今月の一点は、大胆に描かれたモダンな油彩画「yo!」です。
暖色のオレンジと爽やかさのあるお洒落なくすみブルー、そして輝きのあるゴールドとその3色を引き立てるブラック、4色のみで躍動的に描かれた言葉「yo!」
イメージは、親しい人へかける第一声だとか!
コーマ氏が描かれたこの言葉には温かみがあり、その顔はきっと笑顔だし、それになんだかとても楽し気です。
ただ文字が描かれているだけなのですが、不思議と爽やかな笑顔や陽気な感情が伝わってくる コーマ氏らしい素敵な作品です。

2020.10.3

フェルナンド・コーマ展


今展では、コーマ氏が描く花や動物の絵柄が特にお声を集めています。
お花からは温かな優しさが感じられ、動物には愛くるしい可愛さがあり、それだけではなくお洒落なモダンさも感じられて!コーマ氏の作品は本当に素敵です(^^)

写真は先日ご売約となりました作品です。
額装を終えて、早速お客様が連れて帰られた可愛いインコです♪
コーマ・アートならではの立体的な質感を潰さないようBOX調の額に入れ、マットは鮮やかな赤を引き立てる黒の布地で締めて、とても素敵な仕上がりとなりました!

今展もご好評をいただき素敵な作品をご紹介しておりますので、是非ご覧になりに遊びにいらしてください(^^)

2020.9.5

~お知らせ~ 秋の元町チャーミングセール


秋のチャーミングセールが始まります♪
期間 9月19日(土)~27日(日)

先週より始まりましたフェルナンド・コーマ展! 皆様の笑顔とともに、大変ご好評をいただいております(^^)
チャーミングへお越しの際には、ぜひ作品をご覧になりにお立ち寄りください。

2020.9.5

フェルナンド・コーマ展


本日より始まりました!
ギャラリーに入ると、鮮やかでカラフルなビタミンカラーが目に飛び込み、一気に気持ちが明るくなります。
コーマ氏はいつも笑顔の絶えない素敵な方です。色のパワーだけでなく、その明るさもたっぷりと盛り込まれているのかもしれません♪
どの作品も、とても素敵な笑顔でいっぱいです(^^)

そして何より特筆すべきことは、唯一無二のオリジナル技法〝コーマアート〟です。
シーリングワックスの艶と、フワフワでモコモコとした紙のマットな質感と...これは是非とも直接ご覧いただきたいです。
まだまだ暑くてくたくたの毎日ですが、きっとパッ!と気持ちを一新してくれる感動があると思います(^^)

作品は全てキャンバスのまま展示をしているので、細部まで施された独特な質感や彩色など、手の込んだ作品を直にご覧いただくことができます。
この機会に是非今展へお越しください!

2020.8.30

残暑お見舞い申し上げます


網戸ごしによく目が合う今日この頃...
風通しが良いようで 暑さ凌ぎにと いつもここへ来ては伸びっぱなしの 可愛いご近所さんです。
暑い日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
ギャラリーでは 蝉の大合唱に眩しい光と緑。窓にはいつもの夏らしい光景が広がっています。

さて! Newsでもお知らせをしておりますが、9月から フェルナンド・コーマ展を催します。
太陽の国 スペインから、この暑さを吹き飛ばすほどの 色鮮やかな素晴らしい作品が届きます。
コーマ氏の作品は とても独特な質感なので、是非とも直接ご覧いただきたい作品ばかりです。
是非今展へいらしていただきたく、皆様のご来店をお待ちしております!

まだまだ厳しい暑さが続きますので、皆様には どうぞくれぐれもご自愛のほどお祈りいたしております。

2020.6.18

お知らせ ~ 特別チャーミングセール


元町では、日頃ご愛顧くださる皆様へ感謝の特別チャーミングセールを開催いたします!
期間 6月26日(金)~28日(日)

当ギャラリーも感染症対策に取り組みながら参加をしております。
3日間と短い期間ですが、素敵な一枚との出逢いに情熱価格にてご紹介をさせていただきます(^^)
この機会に是非お越しください!

2020.5.31

アートコレクション展


今週は多くのお客様との再会が叶いました(^^)
ずっとお電話やメールなどでお話をしていた皆様とまた笑顔でお会いすることができまして、とても嬉しくおります!
どうもありがとうございました(^^)

現在は当ギャラリーのコレクション展を開催中です。
古い作品から新たに入荷した作品まで、色々と賑やかに展示しご紹介しております♪
衛生面に気をつけるなど、基本の対策はしっかりと継続し営業しておりますので、作品をご覧になりに是非遊びにいらして下さい。
ご来店を心よりお待ちしております(^^)(^^)

2020.4.23

キース・レイノルズ展


新緑の季節を迎え、外人墓地も緑一色となり清々しさを感じるようになりました。
ここのところ皆様からよくご連絡をいただきます。
ご自宅で過ごす状態が続く中、飾られている絵に改めて癒されていること、持たれた絵の素晴らしさに改めて気づき新たに見惚れた想い、また作品を掛け替えて楽しまれていることなど、様々な笑顔のお声をいただきとても嬉しく居ります。
いつも本当にどうもありがとうございます(〃^^〃)

来月に予定をしていたサイン会は叶わずとなりましたが、キース・レイノルズが手掛けた素晴らしい作品は引き続き今展にてご紹介しておりますので、どうぞ宜しくお願いいたします(^^)

2020.3.26

キース・レイノルズ来日記念展


キース・レイノルズ展開催中です(〃^^)/
今年も、90代のキースレイノルズが手掛けた貴重なペン画、アクリル、水彩による原画、そして美しい色彩の版画を多数揃えご紹介しております。

毎年この時期にキースの絵でギャラリーを飾ると、穏やかな清々しい風が吹き込み、いつもお会いする優しいキースの笑顔を思い浮かべます(〃^^〃)
外人墓地の桜も、ここ数日のぽかぽか陽気で徐々に咲き始めました♪
窓から見える桜色とキースが描く色はとても相性が良く本当に癒されます。
お近くへいらした際には作品をご覧になりに是非お立ち寄りいただければ幸です(^-^)

2020.2.19

お知らせ ~ 春の元町チャーミングセール


2月22日(土)~3月1日(日)
春のチャーミングセールが始まります♪

当ギャラリーではコレクション展を催しており、様々なアーティストの素敵な作品をご紹介しております。
チャーミングセールで素敵な春を見つけて♪そして素敵な一枚と出逢いに、ギャラリーへもぜひ遊びにいらしてください(^▽^)

2020.2.2

コレクション展


今月は当ギャラリーのコレクション展を催しております。
初日よりご好評をいただきまして、お客様と作品との佳き出逢いに携わり居れます事が本当に嬉しく、ご縁をいただく皆様には心より感謝の思いでおります(〃^^〃)

今展では、日頃よりご好評をいただく 鈴木英人、フジ子・ヘミング、キース・レイノルズ、ガラス絵画に加え、新たなアーティストの作品も色々とご紹介しております。
画家達が思いを込めた手で描き作り上げた作品には心があり、見る人の心にも伝わる何かがあります。
ぜひ直接ご覧になりにいらしてください(^^)

2020.1.04

新年のご挨拶


明けましておめでとうございます 。
今年も素晴らしい作品を揃え、素敵な一枚との出逢いの架け橋を担えますよう、心を込めてご紹介して参ります。
本年もどうぞ宜しくお願いいたします。

今年も当ギャラリーの代表作家 孟繁聰氏より素敵な年賀状をいただきました!
白鼠は昔から吉兆とされ幸をもたらす福の神と言われているそうです。
良いことがありそうです(〃^^)v v(^^〃)

2020年は、皆様にとって明るく幸多き一年となりますよう、スタッフ一同心よりお祈り申し上げております。

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みなとみらい線 元町中華街駅 元町口から徒歩3分です。
道に迷った際はお電話にてご連絡ください。

〒231-0861 横浜市中区元町1-54-1 リブレ元町II

045-650-6755

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