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TOPICS 今月の一点

『 湖面に映る 』
 フランコ・ロニョーニ Franco Rognoni

   

1913年 ミラノで生まれたフランコ・ロニョーニは、
雑誌のデザインや舞台美術、衣装を手掛けるなど、
幅広い分野で才能を見出し、86歳で亡くなるその時まで
数々の賞を受賞し続けました。
イタリアの文化、芸術に多大なる貢献をした芸術家として、
現在もその功績が讃えられています。

当時、決して裕福とは言えない環境に育ち
とても内気で無口だった彼に強く影響を与えたのが
様々な表現で魅せられた絵≠ナした。
油彩、ガッシュ、テンペラ、水彩、ミクストメディアと
様々な手法の原画を描き残していますが、
実は30代で手掛けた版画制作が高い評価を受け、
それがきっかけとなり世界へと名を広めた作家でもあります。

今月の一点は、インパクトのある鮮やかなブルーが印象的な
晩年に手掛けたリトグラフの作品です。
日が落ちる青いベネチアを真っ赤な夕陽が照らし、建物も人も夕陽も、
その全てが湖面に映り込む美しい街の姿が描かれています。
表現派を感じさせる情熱的な色彩も魅力ですが、
作品に登場する建物、人影、橋、そして湖は、
数々の賞を受賞した舞台の装飾や音楽で演出される
ロニョーニの劇場が詰め込まれているかのようです。

内気だった彼が内に秘めた情熱を芸術に傾け、
あらゆる手法で本格的な絵画制作に没頭した後、
観る者の心を響かす多くの舞台芸術を経て辿り着いた晩年、
絶賛の声を集めた彼の原点となる版画制作に立ち戻り、
全ての経験を通してこそ形を成した、素晴らしい版画作品です。


フランコ・ロニョーニのプロフィール

UPDATE : 2016.8.31


過去の「今月の一点」

    

UPDATE : 2016.8.31